手描きポップで音楽と出会う。
【CHABO'S RECOMENDED POP UP MUSIC】

2024-02-13


手描きポップは、国宝級の文化だと思う。

考えてみてほしい。
僕たちがCDショップの試聴機で”何気なく”見知らぬアーティストの楽曲を再生した時、本当にそれは”何気なく”だっただろうか? そこには、手描きポップの魔法が介在していなかっただろうか?

今やほとんどの音楽がサブスクで聴かれるようになって、以前ほどCDショップには行かなくなってしまったけれど、運命的な出会いを手助けしてくれる手描きポップのことは、なんだか忘れられないのである。

だから令和の今、あらためて手描きポップの力を信じ、あたらしい音楽を出会うためのきっかけを提供したいと思った。それが本企画【POP UP MUSIC(略してPUM)】である。

手描きポップの制作と楽曲のレコメンドを手がけるのは、札幌でラジオDJとして活動する【ちゃぼ】さん。
ちゃぼさんは元タワーレコード店員であり、さらには左手で絵を描く活動もしている(本記事のトップ絵もちゃぼさんの手によるもの)。音楽に対するアンテナと、アーティストへのリスペクトは折り紙つきだ。

今回作成してもらった3つのポップ

【Monthly Mu & New Caledonia】【THE ティバ】【goethe】
今回は、3つのアーティストを手書きポップでピックアップしてもらった。
サブスクで”まず聴く”ことができてしまう今だからこそ、手描きポップをWebで見るという、ある種の回りくどさを楽しんでいただきたい。

これまでも、これからも、
我々は手描きポップであたらしい音楽と出会う。

■PUMの楽しみ方

スマホでご覧の方
 〜画像で手描きポップの雰囲気を感じ、文字情報はキャプションやテキストでお楽しみください〜

PCブラウザやタブレットでご覧の方
 〜よければ画像を拡大してご覧いただき、手描きポップの細部や文字の躍動感をお楽しみください〜

1.【Monthly Mu & New Caledonia】


Profile2019年、結成。
結成のきっかけはインターネットで知り合い、顔合わせのジャムで意気投合をしてその日に結成。フォークやパンクをルーツとするVo門口夢大の武骨でまっすぐな歌に、 多彩で現代的なサウンドが融合した独自の音楽性で自らを表現。

幸せも痛みも素直に受け入れ
ジャンルも手法も縦横無尽で
マジでかっこいい4人組バンド!

〈本文より〉こんなバンドを探してた! 音よし! グラフィックよし! センスよし!
前向きな未来を見せてくれるアーティストです。
激しいロックからローファイでシャレたサウンド、ファンク、心地良いノリのダンスミュージックまで、それぞれの楽曲でいろんな表現を届けてくれる。

【Member ※L→R】鈴木龍行(Gt.)若林達人(Gt.)小笹龍華(Ba.)門口夢大(Vo.)

〈本文より〉バンドの結成は2019年。インターネットで知り合い意気投合したメンバーでスタート。フォークやパンクをルーツとするVo.門口さんのボーカルと現代的で変化に富んだサウンドが病みつきになる!!

バンド名の由来は飲んでいる時にバンド名をつけるなら何がいいかという話になり、浮かんだのが「月刊ムーとニューカレドニア」だったそう。横並びにならない単語を合わせた違和感。それがバンドの目指す方向性を暗示しているのかも、と語っている。

東京でのワンマンライブも素晴らしかった。とにかく誰でもノれるあの高揚感とライブならではのアレンジにしびれたし、「生きている」ことを感じた。

陽と陰が重なる人間愛の一枚

〈本文より〉ロックで喜怒哀楽が詰まっていて、熱狂と激情的! 時に冷静に悲しみと向き合う人間の様を自由自在なサウンドと共にひしひしと感じてくる全11曲。
人生うまくいかないこともあるけど、Monthly Mu & New Caledoniaの音楽を聴いている時は、肯定的なパワーをもらえる。

2.【THE ティバ】


【Profile】2018年結成。
2019年にはスタークローラーの来日公演のサポートアクトやサマーソニック出演も経験。2020年に2枚の『THE PLANET TIVA』なるEPを発表。
2021年のBearwearとのスプリットCDを経て、2022年に1stフル・アルバム『On This Planet』をリリース。

友人にきかせたら号泣した…
全曲英語詞
2ピース オルタナガールズバンド

〈本文より〉ティバを知ったのはYouTubeできいた『Go back our home』でした。イントロからしびれてしまった。そしてマヤさん(Gt. Vo.)のささやくような繊細な声と、だんだんと熱くほとばしる思いがサウンドにのり、聴き終わった後深く呼吸をして、しばらく動くことができなかった。

サチさん(Dr.)がソングライティングし、亡くなった祖父のことを歌った1曲だそう。私はそのことを後から知ったけど、本当に聞いた瞬間から素晴らしい曲だと感じた。

〈本文より〉それは私だけじゃなく友人もそうだった。最近推しのアーティストはいる? ときかれこの楽曲をきかせたら「すごい良い曲だね」と友人は号泣しながら言った。

〈本文より〉(THE ティバは)2018年に結成。カナダからやってきたパワフルガレージバンド♡ お二人はカナダ出身ではなく、お互いに好きなバンドがカナダ出身がほとんどだったそうです(笑)!! この感じもスゴくいい。

【Member ※L→R】 サチ(Dr.) 明智マヤ(Vo. Gt.)「この2人 ただものではない!!」

楽曲『winnie』がスイス映画の日本版テーマソングに

〈本文より〉『we are the tiva 2』はティバに出会い3年たった時にリリースされた1枚。厚みも温かさも増した、海外経験や様々なロックフェスやライブをこなし成熟した彼女たちを存分に楽しめる。

この作品は、2019年にリリースされた『we are the tiva』の続編です。そちらもきいてほしい。


収録曲「winnie」は映画「ニューヨーク・オールド・アパートメント」日本版テーマソング。

〈本文より〉「winnie」のMVはショートフィルムのようなオシャレさで2人のスタイルや音の世界観が味わえる!! 映画『ニューヨーク・オールド・アパートメント』の日本版テーマソングに起用されていて、国内外での活躍もより広がっていくばかり!

日本と海外の境界なんてない!! というような作品の数々。もっといろんな人たちに届いてほしいと願うばかり。

3.【goethe】


【Profile】2020年結成。4人で札幌を中心に活動中。
2024年2月16日には新EP 『Dear e.p.』をデジタルリリース。

甘美で良質な時間を届ける
品があるけど遊び心もある!!

〈本文より〉 樋口太一(Vo,gt)、永江碧斗(Key)、加藤拓人(Ba)、相蘇勇作(Dr)からなる4ピースバンド。R&Bやソウル、ジャズ、ファンク、ロックなどのエッセンスを折り混ぜ 日本語の響きで昇華させた、どこか不思議で心地いいサウンドが持ち味。
2021年に入ると本格的に活動を開始し、2022年9月には1st EP”残像の行方”をリリースするなど現在も精力的に活動を行なっている。

(ちゃぼの推しアルバムは、)彼らの1st EP『残像の行方』。1曲目の「運命」からやられる!! 美しい。

〈本文より〉樋口さんの日本語の発音というか、リズム感、グルーヴ感がすごく良いんです。それを際立たせるようなやわらかなサウンド。無駄のない音作りに感動しちゃう。

ゆったりとしたナンバーだけでなく「雷撃と霧」のような80’s 4つ打ちビートを楽しめるバラードも!! ラストの「湖にて」は部屋の中で好きなホットドリンクを味わいながら音の湖に深くおぼれていきたくなるようなバラードとばっています。

彼らが残す残像はあなたの心にしみわたり、いやしへと変わるでしょう。

「goethe Live 2024」

そして、goetheは現在、大阪-東京-札幌を回るツアーを控えています。

2月23日(金・祝)は大阪の梅田Shangri-La
3月9日(土)は東京のWWWでゲストに荒谷翔太さんを迎えて
3月16日(土)は札幌のベッシーホールにて ワンマンLive

ぜひぜひステキな時間を!!

■最後に

いかがだったでしょうか。
ここまでお読みくださり、誠にありがとうございます。

最後に、ちゃぼさんの絵の魅力について、編集人から書かせていただきたいと思います。

ちゃぼさんの絵の魅力は、”気持ちいい脳バグ感”にあると思う。
上の絵をもう一度見ていただきたい。このなんとも言えない違和感と笑いのエッセンス。脳のシワを直接撫でられているかのような感覚がないだろうか。

そんなふうに思わせてくれるちゃぼさんが、自身のリスペクトとクリエイティビティの全てをかけて制作したポップは、一つ一つが1枚のアルバムのようである。

(本企画は、もしご好評を頂けましたら第二回、第三回…と続けていきたいと思っていますので、何卒応援よろしくお願いいたします。)

■ポップ制作者紹介

【ちゃぼ】
1995年札幌市生まれ。大学在学中にタレント養成所に入学し、芸人やタレントとしての活動を経て、現在はラジオやMC、ナレーション、広告動画への出演、趣味である絵画の個展を開いたり、タレントとして幅広く活動中。
ライブの楽しさを伝えようと「ライブ番長」を目指している。2022年には100組以上のアーティストをライブや道内外のフェスで鑑賞。元TOWER RECORDSの店員でライブハウスでのバイト経験もある、無類の音楽好き。映画好きでもあり、情報誌「poroco」にてシネマレビューを掲載、映画上映イベントではMCなどを担当。日々楽しむことがモットー。

上の写真は、自身がFM NORTH WAVEで担当する洋楽ロック専門番組『Rock Vibrations !』の201回目記念公開収録を、タワーレコード札幌パルコ店で行った時のもの。

インスタ ■X

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